年齢とともに嚥下機能は低下します。
(※嚥下機能…食べ物などを飲み込むためのプロセス)
そのまま老化を加速させていくと、食べ物がうまく食道へ送られず気管の方へ入っていくことが多くなります。
そしてその誤嚥が、高齢者を死に至らしめる「誤嚥性肺炎」を引き起こします。
ですが、嚥下機能は訓練体操で回復出来ます。また、のどの老化を遅らせることも出来ます。今回はそんな嚥下訓練の重要性を簡単にまとめました。
嚥下訓練の重要性
年齢とともに、のども老化し、嚥下機能は低下します。高齢者がむせやすいのはそのためです。
むせる原因はさまざまですが、嚥下障害もその大きな一因です。
嚥下障害とは、加齢などの要因で飲み込む為のプロセスに障害が出ることです。
むせるということは食べ物などが気管に入りかけている時の反射です。もし気管に入り、さらに肺に侵入してしまうと、肺で炎症をおこしてしまいます。それが誤嚥性肺炎です。
肺炎は治療が遅れると回復が難しく、死に至る病です。しかも、一度回復しても何度も繰り返す厄介な病気です。
そして、誤嚥性肺炎を繰り返すと、病院から絶食を言い渡させることになりるでしょう。
症状が落ち着けば少しずつつ食事をもとに戻していけますが、人によっては嚥下機能が弱っていて「飲み込む力」がないために、食べることが出来ずそのまま胃ろうになる人も少なくはありません。
口から食べることをしなくなった人は生きがいをなくしてしまいます。
そんな厄介なことにならないためにも、普段からのどのケアやトレーニングを行うことが重要になります。
老化の流れは止められなくても、訓練により、遅らせることは可能です。
最近むせやすくなったと気づいた人ならおさらのこと、40歳を過ぎたらこのような事を常に意識する必要があります。
嚥下訓練体操
よくある有名な嚥下訓練が「パタカラ」体操です。
食事前に「パ」「タ」「カ」「ラ」と、しっかり発音するだけの簡単な体操です。
そのほかの「のどの体操」が紹介されている書籍は記事の下で紹介しています。介護現場でも必須の嚥下訓練体操です。
まとめ
嚥下訓練、嚥下体操の重要性をまとめました。
むせることが増えてきた人はのどが老化しているサイン
嚥下障害を放置すると、そのうち口から食べることが出来なくなる可能性がある!
嚥下機能は訓練により維持することが出来る
普段からのどの健康管理に力を入れてこの「飲み込む」という機能を衰えさせないことが大切
参考書籍:嚥下訓練方法
『肺炎がいやならのどを鍛えなさい』
西山耕一郎 (著)
人生の幸せは「のど」にかかっている
たった5分から、誰でも始められる「のどの体操」が紹介されている本です。
のどの筋力トレーニング、呼吸のトレーニング、発声のトレーニングなどが大変分かりやすくまとめられています。
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