コラム 大腸がん

なぜ大腸ガンは肝転移しやすいのか?理由と予防方法

なぜ大腸ガンが肝転移しやすいのかその理由

最近、私の働く施設に入居してきた方は大腸ガンを患っています。大腸ガンで注意しなければならないのが肝臓への転移です。今までも何人か大腸ガンの入居者様がいましたが、幸いこれまで肝臓に転移してしまった人はいません。

 

大腸ガンがもっとも多く転移する先は、肝臓です。この状態は肝転移と呼ばれています。

 

なぜ大腸ガンが肝臓に転移しやすいのか?

大腸ガンや肝転移を予防する方法はあるのか?

 

今回はこの2つのことについてまとめます。

 

↓今回参考にした書籍はこちらです。

林檎の力 アップルペクチンとガン細胞の抑制

著者は現役の大腸を専門とする外科医で、りんごに含まれるアップルペクチンについて研究しています。

 

なぜ大腸ガンが肝臓に転移しやすいのか?

なぜ大腸ガンは肝臓に転移しやすいのか、そのメカニズムについて説明します。

 

大腸ガンが肝転移しやすい理由とそのメカニズム

大腸で吸収された栄養や発ガン物質、さらに悪玉菌が産生した毒素などは、すべて門脈の血液を通していったん肝臓に運び込まれます。

 

門脈の画像

出典:pinterest

門脈とは、消化管を流れた血液が集まって肝臓に注ぐ部分の血管のことです。

 

肝臓は腸から吸収された毒素を解毒し、浄化した血液を全身に送り出します。

 

大腸と肝臓では常に、この腸肝循環が繰り返されているわけです。

 

腸に悪玉菌が過剰にいると…

腸に悪玉菌が過剰にいると、門脈の血液をにごらせてしまいます。そのために肝臓の解毒能力を超えてしまうと、一度解毒された発ガン物質が再び腸で分解されて毒素に戻り、また肝臓に戻っていきます。

 

わずかな量の発ガン物質でも、何度も腸と肝臓を循環することから、大量の発ガン物質を摂ったのと同じ結果になってしまうのです。

 

活性酸素のイメージ画像

この中には、細胞のガン化を促進する活性酸素も含まれています。しかも、悪玉菌が多いと、リンパ球や白血球などの免疫細胞が集合し、その相互間の戦いによってさらに活性酸素が生み出されることになるわけです。

 

腸内の活性酸素の9割以上は、悪玉菌を攻撃する細胞が作り出したもの!

 

ここで少し肝臓ガンについても少し触れておきたいと思います。

 

肝臓がんについて

肝臓がんのイメージ画像

もともと肝臓がんは、肝機能の低下から肝炎や肝硬変を経て起こることがほとんどです。肝機能の低下は、食べ物の内容やアルコール過剰、睡眠不足や生活習慣、ウィルスによっても起こります。

 

肝臓ガンの進行イメージ画像

しかし、肝臓は辛抱強い臓器で、「沈黙の臓器」と言われるぐらい、疲弊し傷ついていても、症状が表面に現れません。そして、やがては肝炎、肝硬変、肝ガンへと進んでいくわけです。

 

その肝臓は、大腸ガンの転移をもっとも受けやすい臓器です。

 

もしも肝臓が元気だったなら…

肝臓が能力の範囲で働き、元気であれば、有害物質の解毒作用は十分に行われるので、血液中に多少のガン細胞があっても、肝臓でキャッチされ死滅してしまいます。

 

だから、肝転移は簡単には起こらないはずなのです。

 

肝臓が疲れていれば…

ところが、肉食中心の人の肝臓は、悪玉菌の解毒作用だけでも相当なエネルギーを使って疲れ切っています。能力以上の過剰労働を強いられ、十分な作用ができなくなっているのです。肝臓が疲れていれば、解毒能力や免疫機能は低下してきます。

 

肝臓の免疫機能が落ちてくると、ガン細胞は静かに発育してくる可能性があります。

 

それだけガン細胞も取りつきやすくなります。転移の下地は十分に出来上がっているということです。

 

肉を食べる高齢者のイメージ画像

それでも肉を食べ続けると、悪玉菌は肉のタンパクをエサに替えて、どんどん増殖していくという悪循環を繰り返していきます。

 

こうしたメカニズムから、大腸ガンを防ぐには、腸内の悪玉菌を減らし、善玉菌を優勢にしておくことが非常に重要だというわけです。

 

では、善玉菌を優勢にしておくにはどうすればよいのでしょうか?

 

 

善玉菌を優勢にするためには食物繊維!

腸内環境 善玉菌のイメージ画像

善玉菌を優勢にするためには食物繊維の働きを利用するのが最適です。

 

特に、リンゴのペクチン、「アップルペクチン」(水溶性の食物繊維)は素晴らしい効果を発揮します。

 

食物繊維が少ないと、肝臓の解毒能力と免疫機能が低下し、その結果肝転移が起こる危険性が高くなる、逆に言うと、肝臓は食物繊維なくしては機能しないということです。

便の量を増やして便通をよくするだけでなく、善玉菌を増やして悪玉菌の繁殖を抑えるという食物繊維の働きは、他の栄養素にはないものです。

中でも、アップルペクチンの能力は群を抜くものがあります。

(『林檎の力』田澤賢次)

 

 

究極の大腸ガンの肝転移予防策はアップルペクチン

りんごのイラスト画像

アップルペクチンの作用の中で特に画期的なのは、肝転移予防効果です。

 

食物繊維には腸の蠕動運動を促進する力が大きく、便通をよくする働きがありますが、アップルペクチンはこの働きもすぐれています。

 

悪玉菌と善玉菌のイメージ画像

消化された物質の腸内移動をスムーズにし、悪玉菌が大腸内で活躍する暇を与えないまま、体外に押し出してしまいます。

 

すると、食物に含まれる発ガン物質も、大腸の中で腸壁と接触する時間が短いので、発症にいたる確率が非常に低くなります。

 

言い換えれば、アップルペクチンは、腸の善玉菌を増やし悪玉菌を駆逐することによって、大腸から肝臓に行く血液をきれいにして肝臓の負担を軽減し、肝臓を元気にして転移を防ぎます。

悪玉菌に対してりんごで善玉菌を増やす、これが究極の大腸ガン予防策です。

(『林檎の力』田澤賢次)

 

まとめ

大腸ガンがもっとも多く転移する先は、肝臓です。この状態は肝転移と呼ばれています。

  • なぜ大腸ガンが肝臓に転移しやすいのか?
  • 大腸ガンの肝転移を予防する方法はあるのか?

今回はこの2つの事についてまとめました。最後にもう一度簡単にまとめます。

 

大腸ガンが肝臓に転移しやすい理由

大腸ガンが肝臓に転移しやすい理由は、大腸と肝臓では常に、腸肝循環が繰り返されているからです。

 

腸肝循環とは…

大腸で吸収された発ガン物質→門脈の血液を通していったん肝臓に運び込まれまれる→肝臓の解毒能力を超えてしまうと…→また大腸に戻る

 

大腸ガンを予防するには

腸内の悪玉菌を減らし、善玉菌を優勢にしておくことが非常に重要。

善玉菌を優勢にするには食物繊維の働きが不可欠。

中でも、アップルペクチンの能力は群を抜くものがある。

究極の大腸ガンの肝転移予防策は悪玉菌に対してりんごで善玉菌を増やす事!

 

林檎の力 アップルペクチンとガン細胞の抑制

今回参考にした書籍です。ガン患者の食事を作る私には大変勉強になる本でした。

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