逆流性食道炎の予防のためにも、暴飲暴食、早食いはもちろん良くありませんが、胸やけを起こしやすい食品をできるだけ減らすことが大切です。
胸焼けしやすい!注意したい食べ物・飲み物
香辛料の多いもの
辛いものや熱いものは、食道を刺激して胸やけを起こしやすくします。また、 辛いものは胃酸の分泌が増える恐れがあるので、より注意が必要です。
脂肪の多い肉・魚
牛肉などの肉やうなぎなどの魚は、脂肪が多いため胃での滞留時間が長く、 胃液が逆流しやすいので注意が必要です。天ぷらやとんかつなどの揚げ物も控えるようにしましょう。
酢・トマト・柑橘類
酢やトマト、レモンなどの柑橘類や酸味の強いものは食道を刺激し、胸やけの原因になります。pH 4以下の食品や飲料はできるだけ控えるようにしましょう。
梅干し・玉ねぎ
梅干しは胃酸の分泌量を増やすので、胸やけを引き起こしやすい食べ物です。たまねぎやにんにくは、 胃から食道への逆流を活発にしてしまいます。
チョコレート
チョコレートなどの甘いものは胃もたれの原因になります。糖質が多く溶けこんだ胃液は、 浸透圧が濃い液体になり、食道の粘膜を傷つけやすいので危険です。
コーヒー
コーヒーや紅茶などのカフェインの多いものは、 胃が刺激され胃酸が多く出ます。 特に空腹時のコーヒーは、胃酸が過剰になって胸やけを起こしやすいので避けるようにしましょう。
炭酸飲料
炭酸飲料を飲むとゲップが出ます。炭酸飲料は胃の中で炭酸ガスを発生させて胃内圧を上げ、胸やけの原因になるので、飲む量を控えたほうがよい飲み物です。
アルコール
アルコールは食道粘膜に直接刺激を加え、 胃酸の多量分泌を引き起こします。また、アルコールは下部食道括約筋をゆるめてしまうので注意が必要です。
逆流性食道炎を予防するために…
逆流性食道炎を予防するために食事面で気をつけたいことは、暴飲暴食をやめ、腹八分にすることです。また、逆流性食道炎にとって胃酸分泌量を増やしたり、下部食道括約筋をゆるめる恐れがある食品の摂取は避けるといいでしょう。
- 香辛料の多いもの
- 脂肪の多いもの
- 酢や柑橘類
- トマト
- チョコレート
- 甘すぎるもの
- コーヒー
- 炭酸飲料
- アルコール
このような食品は避けたほうが良い食品です。
摂取量が多いと胃酸の分泌が増えるので、食べる量には注意するということを頭に入れておく必要があります。
また、早食いやかきこみ食いも大量の胃酸分泌を促します。適量をよく噛んで食べることがとても重要です。
さらに、夜間の胸やけ、呑酸(どんさん)がこみ上げて途中で目が覚めるなどの症状を和らげるためにも、なるべく夕食は寝る3時間前までには終えるようにしましょう。
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誤嚥に注意!
胃の内容物が逆流して食道に流れ込んでしまうと、高齢者では誤嚥(ごえん)を起こし、肺炎になってしまう危険性があるので特に注意が必要です。
※誤嚥とは食べ物などが誤って気管や肺に入ってしまうことです。高齢者の場合は死に至るケースも少なくはありません。
まとめ
逆流性食道炎を予防するためにも、食事面で気をつけたいこと、なるべく避けたほうがいい食品をまとめました。
飲んだら胃がスッキリするコーヒーでも胸焼けの原因になるし、さっぱりしそうな梅干しも実は避けたほうがいい食品です。
逆流性食道炎は簡単にセルフチェックすることが出来ます。気になる人はこちらの記事でチェックしてみて下さい。
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