コラム 逆流性食道炎

逆流性食道炎を治療すると喘息の症状も一緒に軽快する?

喘息の女の声

逆流性食道炎は、胸やけや呑酸などの症状があるのはよく知られていますが、最近注目されているのが 「ぜんそく」との関連です。

激しく吐くような咳になると、「オエッ」と、胃液も逆流してしまいます。 そのため、喘息に悩んでいた患者が逆流性食道炎を合併してしまうことがよくあります。

 

それにより、逆流性食道炎の治療薬を服用したら、喘息が軽快したというケースがあるのです。

 

喘息と逆流性食道炎は合併する頻度が高く、 両方を治療しないと悪循環になってしまいます。

 

次のような場合は、 逆流性食道炎と喘息の合併が疑われます。

  • 喘息発作の前に、 胸やけや香酸などが現れる。
  • 食事をすると、喘息の発作が誘発される。
  • 夜間寝ていると、 突然咳きこんで止まらなくなる。
  • 喘息はあるが、 アレルギーではない。

合併の原因として、 無意識のうちに気管内に誤嚥した胃液による気管支粘膜への刺激という気管支への直接作用と、胃液により刺激された食道粘膜の神経反射を介した気管支の攣縮(れんしゅく)という間接作用が関係していることがわかっています。

 

気管支喘息

空気の通り道である気管支が狭くなったり、炎症を起こしたりして、疲が詰まって咳込み、呼吸時に「ゼーゼー」「ヒューヒュー」 という音(瑞鳴)が出て息苦しく、呼吸困難になります。

常に症状があるわけではなく、運動をしたあと、夜間や早朝、季節の変わり目、疲れているときなどに症状が出やすくなります。

 

 

咳喘息

風邪をひいたときの空咳は通常1~2週間で治るものです。ところが、空咳が2週間以上、長いときには1年以上続く場合は咳ぜんそくであることがあります。

 

気管支ぜんそくと違い、瑞鳴や呼吸困難の症状はなく、温度差、 タバコの煙、ほこりやダニなどのハウスダストによるアレルギー、ストレスなどが要因であるケースが多いです。なお、咳ぜんそくの30%は、気管支ぜんそくに移行します。

 

 

喘息と胃食道逆流症の関連性

逆流性食道炎と喘息の因果関係を解明するための研究結果によると、逆流性食道炎の治療は喘息患者の状態を改善しました。

出典:喘息と胃食道逆流との関係:成人喘息患者における逆流性食道炎の内視鏡グレードの意義:J Gastroenterol Hepatol. 1999 Jul;14(7):715-22. doi: 10.1046/j.1440-1746.1999.01939.x.

 

 

介護職員のポイント

逆流性食道炎による引き起こされる合併症の喘息。悪循環にならないためにもしっかりと治療をすることが大切です。

また、逆流性食道炎を放置すると、食道がんや誤嚥性肺炎のリスクも高めてしまいます。必ず医療機関を受診してください。

 

逆流性食道炎の人のイラスト画像
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