慢性腎臓病の治療において欠かせないのが、食事療法です。そして腎臓病の食事療法でカギとなるのが、たんぱく質の摂取です。
指示されるたんぱく質量は患者さんごとに違います。
腎臓病においてはステージが進んで、たんぱく質の制限が厳しくなると、献立を立てるのが難しくなってきます。
でんぷん米など低たんぱく食品やたんぱく質を抑えた、特殊食品を上手に活用すると、より簡単に豊かな食生活が楽しめ、食事制限も続けやすくなります。
そこで今回は腎臓病の方向けの、低たんぱくの米とパンを紹介します。
腎臓病食 低たんぱく米
腎臓病の方向けのお米はそれほど種類は多くないものの、思ったよりも沢山あります。なので、初めにどれにしようか悩んでしまうかと思います。
私たちの施設でも一通り試してみました。ですが今は特別指定されない場合は「越後米粒」を使うことがほとんどです。
「越後米粒タイプ」とパックの「越後ご飯タイプ」があります。
越後米粒タイプ
こちらが「越後米粒」。低たんぱくのお米で一番人気です。
植物性乳酸菌発酵熟成の技術で、お米の中のたんぱく質を普通のお米の1/25に抑えたたんぱく質調整米。炊飯後(100g)当たりのたんぱく質量はなんと0.1g!
そのほかの成分表は→商品の詳細ページを確認して下さい。
無洗米なのでとがずにそのまま普通のお米粒と同じように炊飯が可能で、炊き込みご飯やピラフなどさまざまな料理にもご利用頂けます。
越後ご飯タイプ
こちらが越後ご飯タイプです。
レンジで温めるだけで食べられるので、一人暮らしの方や高齢者の方におすすめです。非常食として、家にいくつかストックしてあると安心です。もちろん私の施設でも常にストックしてあります。
こちらも、たんぱく質を普通のご飯の1/25に抑え、2段炊き製法でふっくらと炊き上げてあります。もっちりして美味しいと、口コミでも大変人気です。
こちらの商品は他にもたんぱく質1/20、1/12.5 などの商品もあります。
腎臓病食 低たんぱくパン
腎臓病を患っても朝食にパンを食べることは出来ます!
低たんぱくのパンにもいくつか種類があるのですが、今日紹介するのは私の施設で一番評判のいいこちらのパンです。
「越後の丸パン」です。普通のパンにくらべ、たんぱく質を50gあたり0.2gに抑えてあります。植物性乳酸菌による乳酸発酵で、たんぱく質を調整した米が主原料です。
中がもっちりとしており、オーブンでカリっと温めるとさらに美味しいです。バーガーなどにも利用できます。
ジャムやあんことも相性がいいのでおやつとしても喜ばれます。
未開封なら常温で2か月間の保存が可能なので、パックご飯と同じく、非常用にストックしておくと安心です。
越後のパンには食パンタイプもあります。私たちの施設ではなぜかこの丸いパンの方が人気です。
他にも食べ比べセットという便利なものがあるので、一度試してみるのもいいですね♪
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まとめ
腎臓病の方向けの、低たんぱくの米とパンを紹介しました。
腎臓病においてはステージが進んで、たんぱく質の制限が厳しくなると、献立を立てるのが難しくなってきます。
でんぷん米など低たんぱく食品やたんぱく質を抑えた、特殊食品を上手に活用すると、より簡単に豊かな食生活が楽しめ、食事制限も続けやすくなります。
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