高齢者だから、病気だからといって安楽な姿勢で食事をしていませんか?姿勢が悪いとむせる原因になります。
間違っても上向きで食事をしないで下さい。
介護職員が誤嚥防止のために上向きの姿勢で食事介助をするのは、「球マヒ」「仮性球マヒ」などで嚥下反射が消失してしまった特別な場合です 。
元気な高齢者はもちろん、一般的な脳卒中やパーキンソン病などの場合、基本的に上向きの姿勢ではむせます。それが誤嚥の原因になります。
そこで、正しく飲み込むための3つの条件をしっかりと抑えましょう。マヒのない高齢者の誤嚥防止の姿勢です。
食べ物を正しく飲み込むための3条件
食べ物を正しく飲み込むためにはこの3つの条件が揃っている必要があります。
- 食べものの大きさが適切
- 食べものの湿り気が適切
- 嚥下反射の準備が整っている
上向きの場合、重力のせいで食べものが勝手にのどに流れこみます。嚥下反射の準備が整っていないため、マヒのない人はむせの原因になります。
前かがみの正しい姿勢で食べれば、体が無意識に飲み込む準備をはじめ、ベストなタイミングで食べ物がのどに送りこまれます。
まとめ
食事を正しく飲み込むための3つの条件についてまとめました。
- 食べものの大きさが適切
- 食べものの湿り気が適切
- 嚥下反射の準備が整っている
病気だからといって寝たきりで食べさせるのではなく、ちゃんと生理学的な姿勢で食べてもらうことが大切です。
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